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【本】こんなに違う!世界の国語教科書

各国の国語の教科書について 書かれている本です 私が読んだ感想は 国という形の根底にあるのは、 自分の国を理解し、歴史や文化を良く学ぶ事 それが国に対して敬意を払う事に繋がり、その国で生きるための 個人が培われていく事になるのだろうと また、どの国でも重要な事は、国語教科書には その時代の価値観や理想そして大人達が子供達へ託す願いが こめられており、国として骨格の一部なのだなと感じました。 ◆収録国 アメリカ・・・複合体の国家 イギリス・・・詩・戯曲 フランス・・・自由 そして日本

【本】方法序説

我思うゆえに我あり デカルトが言った あまりにも有名な言葉ですが、 今回はその名著 「方法序説」 を紹介したいと思います。 沢山の珠玉の言葉が書かれている本ですが 幾つか絞って紹介させて頂きます。 最近哲学系の本が多くなっておりますが 自分の深いところで人生の疑問が生じているのかもしれません。 それではいきましょう わたしたちの意見が分かれるのは、ある人が他人よりも理性があるということによるのではなく、ただ、わたしたちが思考を異なる道筋で導き、同一のことを考察してはいないことから生じるのである 皆さんこれは一度は感じた事が無いでしょうか 近くにいる家族や友人と話していて感じた事はありませんか 社会人は間違いなく何度か心当たりがあるのはないでしょうか 同じ事を誰かと同じ道筋で考えたとしても 結果は違ってくる事があったりします。 そんな場合を上手く解消するには どうすれば良いのでしょうか? デカルトはさらに一歩踏み込んでいて 良い精神を持つだけでは不十分であり それをどのように導こうと努力したのかを考える様にしなさい と教えてくれます 背筋が伸びますね すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもので、しかもその会話は、かれらの思想の最上のものだけを見せてくれる、入念な準備のなされたものだ。 時代という波を潜り抜けてきた名著は、 どれも上記の様に 素晴らしい知見を読者に惜しげもなく提示してくれます またそのために書いてくれています。 本当に有り難いと思って読んでおります 自分の理性を正しく導くために従うべき万人向けの方法をここで教えることではなくどのように自分の理性を導こうと努力したかを見せるだけなのである。 そしてデカルトはどのように理性を導こうとしたのか それが第二部続きます。 そして有名な考え方についてですが ここは読んでいて楽しいですね 1:即断・偏見を避けて、紛れもない真以外は含めない 2:難しい問題をより小さな部品の様にに分割してみること 3:そしてそれを階段の様に順序よく並べてみること 4:上記全体を見て、問題が無いか整合性を確認すること 流石ですね 数学者らしい思考で問題の本質を浮

【本】いきいきと生きよ ~ゲーテに学ぶ~

ニーチェ:ツァラトゥストラや ゲーテ:ファウストの翻訳でお馴染の手塚富雄先生による ゲーテへの深い考察・解説集 ドイツ文学翻訳として著名な作者が ゲーテとの言葉を分かりやすく解説してくれます 普遍的な価値は時代が変わっても陳腐にはなりません。 現代でも十分に役に立つ重要な心構えを教えてくれます。 ――ゲーテ ヨーロッパ近代が生んだ偉大な詩人にして 政治家・小説家・自然科学者、様々な顔を持つ人物ではありますが 姿勢は常に前向きでエネルギーに溢れています。 一度は読んで触れて見て、 偉人のエネルギーを吸収するのも悪くは無いかと思います。 本文より 幾つか紹介させて頂きます 「大作をしないようにきをつけたまえ。最も優れた人々でも大作には苦しむ ……私もそれで苦しみ、そのためにどんなに損失を受けたか、身にしみて知っている 現在は現在としての権利を要求する。~中略~ ……いつかはゴールに達するというような歩き方ではだめだ。 一歩一歩がゴールであり、一歩が一歩としての価値をもたなくてはならない」  これだけ偉大で万能なゲーテでも大作にはきをつけたまえと忠告してくれる。 しかも政治家の顔を持つゲーテは来客も多かったはずですからね。 ※ナポレオンが来るぐらいですからね笑 忙殺される日々の中で大作には気をつけ、そして着実に作品を完成させる。 一歩一歩がゴールであり、一歩の価値を知りなさいと励ましてくれる。 身が引き締まりますね。 「あらゆる賢いことはすでに考えられている。ただ我々はそれを もう一度考えて見なければならない」 古くから唯一無二な知恵があっても、それを得るの誰か…… 現代で生きている我々である。 それを新しく獲得するのが私であれば、 もう一度考えてみないといけない。謙虚な姿勢で望みたいものです。 「思索する人間の最も美しい幸福は、探求しうるものを探求しつくし、 探求しえないものを静かに敬うことである」 人間であれば何処までも探求すれば解が見つかる と勘違いしてしまう事がある しかし どうしてこの世界が存在しているのかついては口を噤むしかないだろう それを分かった上で探求しえないものには 畏敬をささげる事を知らねばならない。 ここでも賢者の態度を見

【本】日本人の知らない日本一の国語辞典

面白かった本を紹介します 日本人の知らない日本一の国語辞典です 日本人の知らない日本一の国語辞典  2014/4/6 (小学館新書) 松井栄一 (著) 国語辞典は一家に一冊はあるかと思いますが 種類がある事はご存知でしょうか。 国語辞典には小型・中型・大型 の3種類があります 小型:新明解国語辞典・岩波国語辞典 等 中型:大辞林・大辞泉 等 恐らく小型・中型がご家庭にあるのでは無いでしょうか  しかし 大型と呼ばれる国語辞典は日本で一つしかありません!!!  【日本国語辞典】 通称:日国です 巻冊数:13巻+別巻(出典一覧ほか) 書籍価格:210,000円 項目数:503,000項目 文字数:88,510,000文字   ※ 日本国語大辞典 | ジャパンナレッジ より 上記を見るに 正にモンスター辞書 著名な国語学者や各方面の識者、1000名以上に協力を要請し 100人以上の執筆者を動員して 編纂作業を行うといいう一大プロジェクト あ行だけで一冊終わってしまう恐ろしさ ――しかも終わっていない笑 日本一と呼ばれる所以です。 一巻発売当初はあ行だけで意味があるのかと読者より 疑問の手紙がきたとか しかし これが世の中にでる事じたいに大きな意味があるかと思います。 これだけの項目数を管理する事 内容説明を成るべく同じ品質にすること 考えるだけで恐ろしい作業量が予想されます。 そして著者も国語辞典を作るプロフェッショナル なんと親子3代に渡って 国語辞典を作っています。 また 用例を集めるのが趣味とか凄すぎるでしょう お店でラーメンを食べながら これはあの用例に使えるなとか考える なんというストイックさ! 職人という言葉がピッタリあうのでは無いでしょうか こういったコツコツと積み上げて 一つの物を 完成させる事の重要性を改めて感じた次第です。

読書について6

今まで私の読書についてばかり 書いてきたが、それだけでは正直つまらない。 やはりここは偉人と呼ばれる人達の読書についてを知りたいところ ショーペンハウアーは 読書について で以下の様に話します  濫読は愚かものがすることだ  良い本をじっくり読み、意味を咀嚼しかみしめよ! 厳しい事を仰っております。 やはり、このクラスになるとただ本を読むだけでは 意味をもたない事を説いております。 また ただインクが新しいというだけで、その本を有難がって買うのは 愚かなことだ。 これも現代でも同じですね。 というのも、これだけ毎日新刊が並ぶ現代では 本当に読むべき本が一体どれだけあるのだろうか 私達のリソースは本当に毎日少ない そのなかで 読むに値するものを選ばないといけない 読書家が沢山読んだとして 年間1000冊いけばいいほうでしょう しかし日本の年間書籍出版数は約8万冊となっています。 ※ 総務省統計局:日本の統計2016 80分の1です。 これが絶対的な量なのです 自分がいかに知らず知らずに選択をしているかが分かります それが解っていても、特に意味もなく ベストセラーの本を手にしてしまうものですね なんとも言えません。いやはや

読書について5

読書家と言われる人々は 毎日2〜3冊読み 年間1000冊ぐらい読んでいると本で 読んだ事があった。 何故そんなにも速く 読むことができるのか すごく興味があった。 よく知られているのは 速読を使えば 可能だ ということらしい。 私も半信半疑そこまで速くなるなら 一度は試してみるかと 速読の本を読んでみた事があった 色々なテクニックは確かに存在していたが 多少速くなる 程度であった。 それよりも私が読む速度が 明らかに速くなっていると感じてきた事が 一度経験した事がある それは 年間数百冊ぐらい読んでいたときに ふと脳の語彙変換の速度が 前より速く感じたり、さらに ここが重要だが 理解している情報を省くこと が増えてきたのだ あまりにも当たり前だが 恐らく読書家と呼ばれる人々は 自動的に自分が知っている情報を 遮断若しくは省いているのでは ないかと考えた。 それは既に知っている 情報という意味でもそう だが、 脳自体が活動を短縮あるいは反射的にカット しようとし、 またそれは自動的に項目毎に分類を している様に思えてならない。 だからこそ劇的に読むスピードが 速くなるのかもしれないと 自己判断する。

読書について4

先ずは、どのような読書方法があるかを調べてみることにしてみた 沢山あったが 幾つか挙げると ・読み方(速読、スロー、濫読、精読) ・読書効果そのものを実践的に ・記憶へのすり込み など 様々な方法があり これらを知ることで より精度の高い読書ができるのか と朧げながら考えていたのでした ただ自分は 方法も知りたかった一つの事ですが それ以外に 読書家と呼ばれる人々が 何を読んでいるのか 読む種類にも大変興味がありました。 つまり内容 自分が読んでいる 小説やミステリーなど歴史 もの など自分が読んでいる分野以外を どのように読んでいるのだろう もっと掘り下げて知りたいと 思いました 好奇心がふっと生まれおちた 瞬間だった気がします

読書について3

読書について語るからには 何を・どのように読むかが重要になってくる 私は当初は圧倒的に小説ばかり読んでいた ジャンルは歴史物(三国志、戦国・幕末)から ミステリー、SFなど 自分が楽しく読めるものばかりを 読んでいたのだ これはこれで楽しくて良いのだが 年齢を重ねるにつれ ふと、この楽しみ方以外にも 読み方や読むべきものがあるはず と疑問を持つようになってきていた そして私は、まずどんな読み方や 本があるかをじっくりと調べて 見る事にしたでした。

読書について2

お恥ずかしい話ではあるが 本は読む量によって 自分の考え方に影響を与えることや 自身の読む態度も 変わってくる 事を 今更ながら 身をもって実感し ました 前までは、 私に 読書の習慣が 其れ程なかったとき 自分が読んだ本に直ぐに 影響されていた事を 思い出しました。 その時は、自分の解釈は絶対的だと 信じてやまなかったのです そして余り中身のない話を 信じありがたがっていたのです しかしこれは自然な事で 絶対的読書量が少なければ 自分で判断をくだせる材料が少ない 事になり 後は私の根拠の無い自信 【私が選んだ本である】のバイアスが かかり意図も簡単に信じてしまう事が よくありました なんとも面白い話で そして何年か経って 読み返したときに なんだこれは? なぜこれを重要視 しているのだろう という 状態になったのでした。

読書について

最近は古い本ばかり読んでいる やはり というか新しいからというだけで ベストセラーを衝動的に買うのは どうもいただけない それは自身が欲しいわけではない インクが新しいというだけで 名作なら、世の中 もっと名作が溢れているはずだ それを欲しいと思うのは 自分の意志ではなく 他人に影響され 欲しくなっているだけだ そんなことを考えながら 読書について 考察してみることにする

ROEの罪

企業にとって ROEこそ 最も重要な指標だ!!! 企業は株主還元を考え 自社株買いを 行い 株主のリターンを最大化すべきだ!!! 耳にタコができるぐらい よくでてくる話だが 正直これって どうなの といいたい ROE経営が浸透する事が そんなに良い事なのだろうか 確かに株主の利益は増えるが 社会全体でみたとき これを最優先させると どうなるのか 敢えてマイナス面を 考えてみたい まず一つに企業の競争力が 長期的に弱まる事だ 人件費や研究開発費は ROEを上げるため 削減の対象となる 実際の例としては リストラする事でroeを上昇させる 事ができる また 正社員を派遣社員に切り替える事 でも可能だ しかしこれで 企業本来の競争力は上がっているの だろうか 数値は上がっても 企業競争力は弱まっているはずだ そして企業が 不況等の危機のときに 簡単にリストラをするので もっと 打たれ弱くなるのだ こう考えていくと ROEはあくまで定点観測した 指標 なのだ 年間ベースでしか物事を見ていないのでは意味がない それも当然で 株主の年間リターンを図る指標であって 長期的なスパンで考えたときには 見えにくいのだ よって見失う 株主の年間リターン等 長期的に成長するには 意識しすぎる必要はないのでないか 指標を最重視する事はやめて あえて違う価値を生み出す 独自路線を進む事の方が 競争力を保つ事につながるのでは ないだろうか