我思うゆえに我あり
デカルトが言った
あまりにも有名な言葉ですが、
今回はその名著 「方法序説」 を紹介したいと思います。
沢山の珠玉の言葉が書かれている本ですが
幾つか絞って紹介させて頂きます。
最近哲学系の本が多くなっておりますが
自分の深いところで人生の疑問が生じているのかもしれません。
それではいきましょう
わたしたちの意見が分かれるのは、ある人が他人よりも理性があるということによるのではなく、ただ、わたしたちが思考を異なる道筋で導き、同一のことを考察してはいないことから生じるのである
皆さんこれは一度は感じた事が無いでしょうか
近くにいる家族や友人と話していて感じた事はありませんか
社会人は間違いなく何度か心当たりがあるのはないでしょうか
同じ事を誰かと同じ道筋で考えたとしても
結果は違ってくる事があったりします。
そんな場合を上手く解消するには
どうすれば良いのでしょうか?
デカルトはさらに一歩踏み込んでいて
良い精神を持つだけでは不十分であり
それをどのように導こうと努力したのかを考える様にしなさい
と教えてくれます
背筋が伸びますね
すべて良書を読むことは、著者である過去の世紀の一流の人びとと親しく語り合うようなもので、しかもその会話は、かれらの思想の最上のものだけを見せてくれる、入念な準備のなされたものだ。
時代という波を潜り抜けてきた名著は、
どれも上記の様に
素晴らしい知見を読者に惜しげもなく提示してくれます
またそのために書いてくれています。
本当に有り難いと思って読んでおります
自分の理性を正しく導くために従うべき万人向けの方法をここで教えることではなくどのように自分の理性を導こうと努力したかを見せるだけなのである。
そしてデカルトはどのように理性を導こうとしたのか
それが第二部続きます。
そして有名な考え方についてですが
ここは読んでいて楽しいですね
1:即断・偏見を避けて、紛れもない真以外は含めない
2:難しい問題をより小さな部品の様にに分割してみること
3:そしてそれを階段の様に順序よく並べてみること
4:上記全体を見て、問題が無いか整合性を確認すること
流石ですね
数学者らしい思考で問題の本質を浮き彫りにします。
考え方の核心をついてきます
第三部では、道徳的格率について
1:法律と慣習に従うこと纏めると、一生をかけて自分の理性・思考を培い、自らの
2:自分を信じる心
3:運命や世界の秩序より自分自身を変える意志と堅忍力を高めること
方法論に従って、できうる限り真理の認識に前進していくことである。
真理の認識とは、万物の理解、それは物事の連関を高めるということだと理解した
短い本なので興味がでましたら読んでいただければ幸いです
方法序説 (岩波文庫) デカルト 谷川多佳子
コメント
コメントを投稿